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夏の出来事
第3章 DVD
ちづるはそう思い、言った。

「、、、見てたら、どうなの?
もしかして、、、誰かにバラす、とか?」

「?
バラす?、、、って何を?」

「、、、だから、そういうのを見る人だって、、、。」

タクミは少し笑って、言った。

「バラすって誰に。」

「、、分かんないけど、、。」

タクミは笑って言う。

「バラさないよ。」

なんか、かわいー。
『バラす』って、、。
子供かよ。

タクミは、ちづるのその発想が幼稚に思えて、少し笑った。

ちづるは、タクミが笑ったのが怖かった。

軽蔑された、、?

「本当?」

ちづるは、今にも泣き出してしまいそうだ。

「本当。」

「、、、。」

「あれ見て、オナニーするの?」

「、、、!、、っ、、」

ちづるは答えない。
パニックになった。
タクミはまだ、ちづるの腕を強く掴んでいる。
「道具は? 使う?」

タクミはまだ、質問してくる。

「、、っ、!ち、違う!そんな事、、!
ひ、1人でなんて、、しない!」

首を横にブンブン振って言う。

「えー? 見るだけって事?」

ちずるは大きく頷く。

「へーぇ、、。」

タクミはリモコンを持つともう一度DVD の再生ボタンを押した。

ちずるは驚いた。

『あぁっ!あっ!ぅ、、うぅん!』
『う、、俺も、、イキそ、、!』

タクミは笑いながら

「これを?見るだけ?」

「、、、っ!、、、、、って、、。」

「え?」

「も、、、、帰って、、。」

ちづるは、怒っている訳ではなかった。

ただ、恥ずかしくて、怖くて、どうしていいか分からず口走ってしまった。

「あ、やっぱりこれ見て変な事してるんだー!」

「、!、、、」

ちづるはうつむいている。
タクミはちづるの顔を覗きこみ、言う。

「怒った?
、、、真っ赤だよ?」

「、、っ!、、」

ちづるは顔をあげて何か言おうとするが、うまく言葉が見つからない。
タクミは

「嘘だよー。
ちーづちゃん! ごめんね?」

と、言うと2人は見つめあう。

ちづるはどういう顔をしていいか分からず、泣きそうな顔で困っている。

タクミは強引にキスをした。

「、、っ!、、ぅんん、、、!」
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