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夏の出来事
第1章 玉ねぎ
ある暑い日。
ちづるはお昼すぎに駅の近くのドラッグストアへ行った。
帰り道。
ちづるは歩道の段差につまづいて左足を思いきりひねってしまった。

『ぐねっただけかな?
かなり痛い、、。
ヒビ入ってたらどうしよう、、。』

とりあえず、帰らなきゃ、とちづるは右足で少し飛び跳ねるようにして歩いてみた。

飛び跳ねる振動が伝わって、痛い。
小さく、小さく動く。

『、、、痛い。どうしよう、、。』

それでもちづるは小さく、動く。
動く度に痛みが伝わる。

「うっ、、、!」

タクシー、、?
あ、お金、、足りない。
救急車? 、、ってほどじゃないのかな。
おおげさ、かな?
 乗ったことないから基準がよくわからないけど、、。
あ! お母さん呼ぼう!
 、、って、この時間じゃまだ仕事中か。
ちょっとずつ、移動するしかないかな。

いつもなら自転車で行くドラッグストア。
ダイエットがてら歩こう、と思った事を少し後悔した。

このスピードじゃ、40分以上かかっちゃうかな。

そんな事を考えてる時だった。
目の前から制服姿のタクミが現れた。

「、、。何してんの?」

と、ちづるを見た。

「、、ちょっと、怪我しちゃって。」

「、、マジ?歩けるの?」

「、、、うん。」

とは言ったものの、少しずつしか動けない。
タクミは、ちづるの様子をじっと見てる。

「、、、肩、貸すよ。
あ、おんぶのが早いかな。」

と言ってきた。
ちづるは耳を疑った。

「え!?ううん!いいよ! 
これからバイト行くんでしょ?
私はゆっくり帰るから行っていいよ!」

「今日、バイト休み。いいよ、帰り道一緒なんだから。」

「いい!ってか、私、重いから!!
無理だよ!」

タクミは少し笑って

「へー。じゃあ持ってみるわ。乗ってみて。」

と、言った。
タクミはちづるの前にしゃがみこみ、

「乗ってみてよ。早く家帰った方がいいっしょ?」

と言った。
ちづるはしばらく考えこんだ。
タクミは動かない。
ちづるはおそるおそる、タクミの背中に乗った。

「無理だったら、やめよう!ね?私は平気だから、、。」

タクミは立ち上がりながら

「俺、中学の時柔道やってたから大丈夫。
、、あんた結構、小さいし。」
「でも、、、」
と言いかけた時にはタクミはもう歩き出していた。
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