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ロイヤル&スレイヴ!
第4章 3.ウワサのあのコとあの4人

恭介くんはというと、やれやれと溜息をついて、不本意だと言わんばかりに眉間に皺を寄せていた。


「サボっているのは滝たちだけです。僕はよほどのことがない限り授業は出席しています。
あと、楓の分は申請だしてませんよ?このままだと欠席扱いです」

「え、なんで僕だけ!?」

「楓はロイヤルトップでもなんでもないでしょう。なので自己責任でお願いします」

「恭ちゃんの鬼ー…」


ぷく、と頬を膨らませた楓くんが肩を落として項垂れた。


どうやら先ほどの説明と今の恭介くんのセリフを聞く限りでは、楓くんはロイヤルトップのメンバーではないみたい。

でも、ロイヤルトップのメンバーではない楓くんが授業免除の対象外なら、学園に援助もしていない、超庶民な私なんてますます対象外なんじゃないのかな?


「あの、恭介くん。だったら、私も」


授業免除なんて、といいかけたのに言葉にならなかった。


恭介くんの長い指が私の唇に押し当てられたからだ。


「~~っ!?」



いきなりのことに体温はぐぐんと急上昇。

発熱源はもちろん、唇だ。


「斎宮さんはだめです。僕たちの話を聞いてもらわないといけません。
それに、クイーン候補…『プリンセス』はロイヤルトップの一員のようなものですから」


そういって首をわずかに傾げてほほ笑む彼からは、有無を言わせない凄みがあった。

そっと指を離すと、「お話にもう少しだけお付き合い下さいますよね?」と尋ねる恭介くん。


眼鏡の奥で光る双眸が妖しく揺れていて、この絶対的なオーラに東堂くんもトドメを刺されたのだと理解したけれど。


一つの事を理解してもまだまだ脳内は整理整頓が追いついていない。

むしろ新ワード『プリンセス』の登場で、またもや頭の中が散らかり始めていたのでした。



これがいわゆるキャパシティオーバーというものでしょうか?
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