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ロイヤル&スレイヴ!
第4章 3.ウワサのあのコとあの4人

「社会的に力を持つ家系や、学校に多額の援助をしている家の男子生徒の力が強い。
悲しい事にそれが我が学園の現状です」
クイーンについて触れる前に、と話題は再び学園についてへ戻る。
けれど、説明役は滝くんから恭介くんへバトンタッチ。
滝くん曰く「こういうのは頭のいい恭介が適役!」だそう。
「ただ、利用しているのは男子生徒だけではありません。女子側は肉体関係を持つことで、財力のある家の者に取り入ろうとしていますし、中には親に既成事実を作ることを強いられていることもあります。
そして学園側も生徒間で行われているこれらを黙認しています」
「この学園って初等部からのエスカレーター式だから、ココでの世界しか知らないヤツの方が多いんだよな。イマドキ時代錯誤も甚だしいのに男尊女卑を何とも思わず受け入れてるヤツらが大半っつーか?」
猛くんの言葉に、私以外の全員が頷くなり苦笑を浮かべるなりしていた。
「外から来た未結チャンの方がウチの学園の異常に気付きやすいかもね。生徒会役員がほとんど男で構成されてるのもそうだし。
教師によっては成績のつけ方や出欠確認とかも男女であからさまだったりするしー」
「……偉そうなこと言ってるけど、猛ちゃんと暁くんは自分たちのコト棚に上げすぎだよ。中等部時代から相当数な女の子と……ねぇ?女遊びコンビさん。別名ロイヤルトップのエロ2トップ」
「楓ー。おくちミッフィーしような?」
「ふぉぉおっ」
とあるうさぎのキャラクターの名を口にした暁くんは、いつのまにか私たちの背後まで来ていて、そのまま楓くんの頬を片手で掴めば、左右からぎゅうと潰し寄せた。
遮られた楓くんは苦し気に、言葉にならない悲鳴を上げてはじたばたしている。

