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束縛されるなら君に
第4章 4
彼女たちの気持ちは手に取るように分かった。
だって彼女たちは私と同じなのだから。
そしてその同じ境遇にさせているのは、この私だ。

もちろん瀬田くんに気持ちがなければ彼女のうちの誰かと付き合うことはないかもしれない。
それでも私が瀬田くんを奪ってしまったことに変わりはないはずだ。

瀬田くんの甘い言葉。
時々見せる少し幼い悪戯っ子のような笑顔。
それらは全て彼女たちの涙の上に成り立っているのだ。

「教えてくれてありがとうね」

「え!何、彩ちゃん、瀬田に説教でもすんの!?」

「違うわよ。プライベートの話。ちょっと参考になったから、ね」

「えー何ー、彩ちゃんのプライベート聞きたーい!」

まだ引き返せる。
まだ大丈夫。
悠斗は私のところには帰ってこないけど、私は瀬田くんを彼女たちに返してあげられる。

私は女子生徒の質問攻めを上手くかわしながら、瀬田くんとの別れを想像した。



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