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第4章 4

「彩さんに俺のしるしいっぱいつけとくね」

数えきれないくらいの赤い華が私の体のあちこちにつけられた。
鎖骨や首筋、手の甲にまで。

瀬田くんの唇はゆっくりと私の内腿を吸いながら、濡れた中心へと向かっていく。

「彩さんが簡単に俺のこと忘れたりしないように。俺以外の男にふらっとしちゃわないように」

そんなことしないよ……？
そんなことできないよ……

だって今さらだけど、気付いてしまった。
瀬田くんのこと誰にも渡したくないほど好きになってしまったことに。

別れを口にしてから気付くだなんて、私はやっぱりバカだけど。