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束縛されるなら君に
第5章 5
声を聞いて、心臓が早鐘を打つ。
まさかそんなはずはない。
彼が保健室に来るなんて。

「どこまで知ってるのか知りたくて泳がせてたけど、やっぱり彩さんとのこと知ってたんだ」

久しぶりに見る瀬田くんの姿。
私だけじゃなく、松田さんも驚いている。

「み、みんなにバラすつもりなんてないわ。ただ、一度だけ……抱いてくれたら、諦める……」

「まあ、君にさ、blueの契約を打ち切る権限があるとは思えないけど。一回したら諦めれるの?」

彼女が顔を赤くしながら頷いた。

……ってことは、彼女とセックス、するの?

思わず瀬田くんを見上げた。
瀬田くんも私を見て、ちょっと困った顔で笑う。


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