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恋愛無双ーレンアイムソウー
第1章 12月初旬


谷川と古賀が帰ってから
林に水分補給をしてもらい
それが済んだと同時に結子は事務所に入った。

時刻は午前11時25分

ノートパソコン位の大きさの
機器を持って事務所を出る。


「林さん。私今から煙草発注するんで
レジは任せて良いですか?」

「あぁ、もうこんな時間!?
急がなきゃね。レジは任せて」

「すみません」


結子は林に断りを入れてから
煙草の棚の前に立って
先程持って来た機器・DOT(ドット)を
操作していく。


ーーーあと30分位しか時間ないし。
…急がんと店長に怒られるぅ!


煙草の発注はその日の
12時までに完了させないといけないので
結子は内心では焦っていた。

当然時間は待ってくれないので
在庫数・販売数・納品数を確認しながら
発注数を入力していく。


ーーーわかばとエコーはよく売れるし
あのお客さんがカートン買いする事も考えて
8カートンずつ入れとくかな…?


ーーーマイルドセブンは…違った。
メビウスに商品名変わったんやった。
…6・8・10ミリ全部すぐ売れるけど
こんな在庫あるし発注せんでいっか…


お弁当やおにぎり・パン類・惣菜などの
販売時間や日数が短い商品の発注ならば
客層や時間ごとの集客数を意識しつつ
天候も考慮して発注をかけないといけない。

大変な作業だが
それでも慣れてくると
情報処理に脳がフル回転し
経験も含めての数字が浮かぶのだ。


ーーーあの常連のお客さん
先週から急に銘柄変えたよなぁ…
マルボロの金を少し増やすか。


発注業務の中でも
結子の頭を特に悩ますのが煙草発注で、
店舗にもよるとは思うけれど
時間や天候に関係なく
煙草はどんどん売れていく。

煙草に関しては
知識も経験もあまり関係なくなる。
つまり、流れが読めないのだ。


ーーークールマイルドは
古賀くんが吸うから切れないよーに…


それでも常連客や店員の
購入する銘柄を完璧に把握しているので
結子は少しは悩みながらも
無事に入力を完了させた。


「林さん。送信してきます」


大野に指導しながら
レジ対応している林に声を掛けて
事務所に入って椅子に座る。

DOTを専用の機器にセットし
パソコンに情報が流れたのを確認して
発注送信画面を開き、送信を完了させた。


時刻は午前11時56分

ギリギリ間に合った。

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