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恋愛無双ーレンアイムソウー
第1章 12月初旬


「ウチのルールなんだけど、
店員は皆、商品を購入したら
こんな風にレシートを貼ってもらうの。
逆も然りで大野さんがレジの時は
レシートを貼ってあげてね」

「何でレシートを貼るんですか?」

「未購入品と購入品との
見分けを付ける為が主な理由で。
こんな事言いたくないけど、
店員でも道を間違う事があるからね…
未購入品を勝手に飲食しないように
店員にも貼るようになったの」

「そんな事が…」

「あるんよねぇ。悲しい事に。
大野さんはそんな事ないと思うけど
守るようにしてもらえる?」

「はい、勿論です!」

「じゃ事務所でそれ飲んで
御手洗いを済ませたらレジに出て来て。
次は林さんの指示に従ってね」

「分かりました」


大野が事務所へ入って行くと
谷川と古賀が結子に近寄って来た。


「飲みもん、あざーす!」

「助かります!」

「たまにはね。
ほら。私、先輩やし」


結子はたまに先輩面をしたがる。


「よし。じゃー私は倉庫の方に」


入口を出て駐車場の隅にある
簡易的なプレハブ小屋へ向かう。

暗証番号を入力して中に入ると
大きめの物置があり、
店内に置けない在庫商品を
この物置に入れている。

店員は皆このプレハブ小屋を
倉庫と呼んでいる。


折り畳み式の椅子を組み立てて座り
ポケットから煙草とライターを取り出す。

火を点けて吸い込み
音を立てずに煙を吐いていると
倉庫のドアが開いて
谷川と古賀が入ってきた。


「まだ帰らんの?」

「一服して帰ろうと思って」

「眠気やばいんですけどね」


二人も煙草に火を点けて吸う。

この倉庫が出来上がってから
店員の喫煙場所になっているのだ。


「私も帰りたーい。
どっちか私の代わりに働いて」

「えぇー」

「さすがに無理ですよー」

「君達、若いでしょーが。
私はもう体力やばいんよ。
年上を労りたまえー」

「体力って…
蒼井さんもまだ若いっすよ」

「そうそう。
蒼井さん頑張って!」

「うーん……」


結子はそれもそうだな。
アラサーと言っても
20代半ばに見られる事もあるし
自分はまだまだイケてるんだ!
んまぁ……
イケてるところで自分には関係ないけど。
と思いながら黙り込んでいた。

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