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恋愛無双ーレンアイムソウー
第1章 12月初旬


午後12時迄に間に合って
安堵しながら机に突っ伏していると
事務所のドアがノックされて
店長が入って来た。


「お疲れ様でー…どうしたんすか」

「た、煙草送信、終わりました…」

「ありがとうございます。
…今日どんな感じですか?」

「んーそんな忙しくないよ」

「そっかぁ。ま、今からっすね」


店長が結子を気にせず
その場で上着を脱いで制服を羽織る。


「大野さんはどうでした?
動けてました?」

「うん。優秀やと思うよ。
後は野菜や果物の種類を把握して
見分ける力を身に付けてくれれば」

「なるほど。
すぐ戦力になってくれそーですね」

「見た目は大人しそうやけど
中身はしっかりしてる感じやし
急に音信不通にはならんやろ」

「あーあれはやばかった」


店長はシフト表に目を向けながら
苦笑いをしている。


「コンビニは楽とでも思ったんやろね。
そんなん勝手なイメージだけで
どんな仕事にも大変な部分はあんのにね」

「そうなんですよねぇ……」

「ま、でも店長を信頼してる子は
ウチの店にはたーくさんおるんやし。
あ、私も含めてね。
協力して頑張っていきましょーや」

「蒼井さんがいてくれて心強いです」


店長が歯を見せて爽やかに笑うと
レジが混雑してきた時にレジの人間が押して
事務所に報せるインターホンが鳴った。

防犯カメラの映像が流れている画面に
結子と店長は視線を移す。

「来たか…」

「戦じゃ!」

「戦って…ぷっ」


結子の発言に吹き出した店長は
事務所のドアを開いて待っている。

「先陣を切って下さい」

「おう、任せろっ」


結子は男らしく拳を握ると
足早に事務所を後にした。


「美人なのに…
無駄に男らしいんだよなぁ…」


店長の独り言は誰にも聞かれる事なく
静かに流れていった。


_______


午後12時を過ぎると
店内はサラリーマンやOLさん、
お子さんを連れたママさん、
作業服の人達や学生の集団で
溢れかえる。

店長が出勤して4人体制になったが
大野は昼のピークをまだ経験してないので
唖然としたままだ。


「俺と蒼井さんがレジ対応。
林さんと大野さんはヘルプで」


店長は簡潔にそれだけ言うと
すぐに客の対応を始めた。

笑顔をキープしながら
結子達は丁寧に接客をしていった。

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