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恋愛無双ーレンアイムソウー
第1章 12月初旬


「あぁぁ……疲れたぁぁ……」


結子は倉庫で一服しながら
低い声を出して唸っている。


_______


昼のピークを何とか乗り切り、
午後1時になると林と大野は退勤したので
それから午後5時までの間は
店長と結子、二人での勤務となる。

レジ対応を基本に
飲料の補充・揚げ物調理・清掃
お弁当や惣菜など期限が切れた商品の廃棄登録
温度管理・前陳作業・発注などを
二人でこなしていく。


仕事量は多いが店長も結子も仕事が早く、
いつもなら午後4時頃には
二人共レジに戻って落ち着いてるのだが…
今日に限って午後3時頃から忙しくなり、
仕事に手が回らなくなってしまった。

それでも会話は交わさずに
阿吽(あうん)の呼吸で仕事を捌いていき
夕勤が出勤したのを横目に
何とか仕事を終わらせた。


「蒼井さん。先に上がって下さい」


店長の言葉に甘えて事務所へ入ると
退勤を済ませて制服を勢いよく脱ぐ。

上着に腕を通して
携帯と煙草を持って倉庫へ向かうと
椅子に深く腰掛けた。

煙草に火を点けて吸い込む。


ーーーまじ忙しかったな。
夕勤が早めに来てくれて助かった。


呆けながら喫煙を続けて
1本目を灰皿に押し付けてから
2本目に火を点けると
倉庫のドアが開いて店長が顔を出した。


「お疲れ様です」

「お疲れー」


結子が煙を吐きながら返事をすると
店長が缶コーヒーを渡してきた。


「これ好きでしょ。どーぞ」

「え。奢ってくれんの?」

「たまには」

「さすが、輝(あきら)くん。
私の好みまで把握してるなんて
店長の鏡やね!」

「言い過ぎでしょ」

「いやいや、名前の通り
君が輝いて見えるよ!」

「蒼井さん……寒いっすよ」

「ひどっ!誉めたのに!」

「え。誉め言葉なんすか」

「え。最高に誉めたんやけど…」

「ぷっ…ははっ」


結子が真面目に応えると
店長は思い切り吹き出した。


「やべー。さすが蒼井さん。
裏切りませんね」

「私を誰だと思ってんの?」

「…頼りになる先輩」

「ん。正解」


結子は満足そうに微笑む。


「じゃーそろそろ戻ります」

「うん、頑張って。お疲れー」


店長は店へ戻って行った。

結子も店に戻り買い物を済ませ
夕勤や店長に軽く挨拶をして店を後にした。

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