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恋愛無双ーレンアイムソウー
第1章 12月初旬


父親の車に乗り込んだ結子は
携帯でインターネットを開き
無言で検索を続けていた。


ーーーうーん。悩む。
無双と戦国は既に持ってるし……
まだクリアしてないキャラが多いし
今購入しても勿体ない気が…


ーーーそれともNARUT●展に行けなくて
テンション下がって買う事が出来なかった
公式ガイドブックにするか…
それともカカシ様のア●マスクにするか…
はぅ。カカシ様………


NARUT●のキャラのカカシの画像を
だらしない顔で見つめつつ、
もしもカカシが自分の恋人だったら?
とハレンチな妄想を繰り広げる。


「パラダイス……」

「は?」


心の中で呟いたはずが声に出ていた様だ。


「…気にしないで」

「そうする」


こういう時もそれ以上突っ込まずに
そっとしておいてくれる父親が好きだ。


ーーーお父さんの子で良かった…


結子は父親の横顔を見つめながら
しみじみとそう思っていた。



「もう着くぞ」


父親の声に反応して外を見ると
都心に近い繁華街まで来ていた。

左折して裏道へ入って行くと
広いパーキングがあり
父親は手慣れた様子で駐車する。


「降りよう」


車を降りて父親の後ろをついて行く。

飲食店が建ち並ぶそこは
洗礼された大人の街を連想させて
何となく居心地が悪い。


そんな景色の中に現れる
自然の中に建ったような木造の外観。

店頭には小さな花壇と
赤いベンチが大胆に置いてあり
結子の目を惹き付けた。

お店の名前は【Natural】

外からは店内が見えないように
特殊な窓が使われてる様だ。


「お父さん、ここって…」


結子が父親に話し掛けたと同時に
店の扉がカランと音を立てて開く。

30代半ば位の男性が現れて
眩しい程の笑顔を寄越してくる。


「蒼井さん。いらっしゃいませ」

「おう。今日は世話になるよ。
…後ろにいるのが娘の結子だ」

「あぁ。結子さん、初めまして。
店長の山中です」

「は、初めまして……」

「中へどうぞ」


結子が戸惑っているのに気付いた山中が
扉を開けて店内に入るように促す。

父親に続いて足を踏み入れると
壁一面に鏡が施された空間の中に
変わった形の椅子が並んでいる。


ーーーや、ら、れ、た。


奥の部屋へ案内されて入ると
8帖程の綺麗な事務所だった。

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