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恋愛無双ーレンアイムソウー
第1章 12月初旬


「カットやカラーは本人の意思次第で
後は自由にしてくれて構わないから。
じゃ結子。俺は用事があるから一度抜ける。
山中さんの言う事を聞いて頑張れよ」

「…は?」

「山中さん、任せますね」

「ちょ、お父さん!」


父親はあっという間に去って行った。

結子は手を伸ばしたまま固まっている。


「あの…結子さん?」


山中の遠慮がちな声が耳に届く。


「もしかして、何も聞いてない?」

「はい……」

「さすが蒼井さん。
取り敢えず、簡単に説明しますね」


山中は驚きながらも笑って言葉を続ける。


「実は今月末でこの店がオープンしてから
5年になりまして、それを記念してと言うより
社長が急に思い付いた企画をする事になって。
その企画と言うのが、芸能関係者じゃない
一般の子を使って、ウチの看板となるような
写真を壁に飾るって話なんです。
ここまでで分からない事あります?」

「いえ。要するに芸能人じゃない人の
写真を撮って店の壁に飾るんですよね?」

「はい。ここからが本題ですが
一般の子を探す為にオーディションとか
考えてたんですが、社長がある子を気に入って
絶対その子じゃないと駄目だって言ってですね
急遽、その子の親御さんに掛け合ってみると
まさかの良い返事が貰えたんです。
今日これからその撮影に入る事になりました」

「そうなんですね。ん?じゃあ私は……
撮影のお手伝いとかする為にここへ?」

「手伝いっちゃ手伝いですね。
今日の主役は結子さんですから」

「はい?」


結子は呆けた表情で山中を見ている。


「驚きますよね。でも大丈夫!
今日はナチュラルな写真が撮りたいから
雑誌のモデルの様に気取らなくて大丈夫ですよ」

「あ、あの、山中さん。話がよく見えな……」

「カラーとカットするのは有り?」

「え。あっ……カラーはちょっと……」

「カットは少しなら大丈夫?」

「あ、はい。少しなら……」

「服はこちらで準備してますけど
その服も素敵ですね。良い物だと分かります」

「ありがとうございます………って違くて!」

「お父さんが自由にしてくれて構わないって
言ってくれて助かりました。
もう断るのは無理ですよ」

「そ…そういう事か…ハメられた…」


結子は山中に引きずられるような体勢で
別の個室へと連れて行かれた。

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