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恋愛無双ーレンアイムソウー
第1章 12月初旬


「お疲れ様でーす!」


山中が個室のドアを開けながら明るい声を出すと
三人分の視線がドアへと向けられた。

結子がどうしたらいいのか分からずに黙ってると
山中が結子の背中を押しながら歩き出すので
結子の体は必然的に部屋の中央へ進む。


「山中くん。その子?」


40代位の男性が山中へ尋ねる。


「そうです。蒼井結子さんです」

「へぇ。中々だね。さすが社長だ」

「ですよね。最初は疑ってたんですけど
実際に会ってみて納得しました」

「ははっ疑ってたんだ」



山中と男性が和やかに会話しているのを
結子は聞かずに部屋の隅を見つめていた。

見た事位はあるが着た事はない
そして今後一切着る機会はないだろうと
確信を持てる様な服達が並んでいたのだ。


ーーー凄い沢山。こんな服を作った人は天才だな。


服にあまり興味がない結子でも
そこにある服達が素晴らしい事位は理解出来る。



「ヘアメイクは山中くんがするんでしょ?」

「あ、はい。ナチュラルがテーマなんで
こんな感じにしようと思ってますけど
倉田さんはどう思います?」

「俺もこんな感じで考えてたよ。
おーい、瀬戸。ちょっと来て」

「何です?」


30代位の女性が山中達の方へ寄って行った。


「山中くんのイメージはこんな感じなんやって。
お前はどんな感じ?」

「私はナチュラルと言ってもヘアメイクだけで
服は…派手にしようと思ってました。
でも、山中さんのイメージの方が素敵です!」

「だよな。こっちが良いよな。よし、決まり。
山中くん、さっそくヘアメイク頼むよ」

「了解です」


山中が突っ立っている結子の肩をポンッと叩く。


「結子さん。ヘアメイク始めますよ」

「あ、はい」

「僕がうんと綺麗にしますからね」

「はぁ……」


結子は不安を感じながら小さく声を出した。


「さ、こちらの椅子に座って下さい。
まずはメイクを落としますね。
目に染みると痛いので閉じてて下さいね」


言われた通りに目を閉じると
メイク落としを染み込ませたコットンが
滑らかに肌の上を動いていく。


「お肌を整えますね」


次は化粧水、乳液、保湿の順に
肌に塗られていく。


ーーーこんな風に人に肌を触られるのって
意外と気持ち良いなぁ。
男性にされるのは気恥ずかしいけど……

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