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恋愛無双ーレンアイムソウー
第1章 12月初旬


「結子さん、アイロンを使った事は?」

「ないです」

「やっぱり!」


山中がアイロンのコードをコンセントに
差し込みながら納得している。


「元々ストレートなのでアイロンを使って
ストレートにする必要もなかったし
ましてや巻くなんて発想もなかったです」

「じゃ…今日が初めての巻き髪なんですね!」

「はっはい!」


山中がニヤリと笑って結子を見る。


「髪を巻くと雰囲気がガラッと変わりますよ。
いや~楽しみですね!」


一人で楽しそうだ。


「じゃー巻いていきますね。
もし熱かったらすぐ言って下さい」

「分かりました」


結子が返事をすると山中の目付きが変わり
鮮やかな手捌きで細かく巻いていく。

口を開く事なく黙々と巻いているので
結子も口を開かないようにした。

先に巻き始めた左側の髪がふわふわに浮かんで
触りたいけど壊れてしまいそうで
山中に確認せずに触るのは止めようと我慢した。


頭皮に僅かに温かさを感じながら
改めて男性の山中を凄いと思う。

美容師ってだけで既に凄いのだが
こんな風に髪を自由自在に扱える技術は
並大抵の努力ではないのだろうと
尊敬リストに名前を刻もうとした瞬間
山中の手が止まった。


「巻きは終了。今から少しずつ崩して
スプレーで固めていきます」

「崩すって、どういう事ですか?」

「今の状態はクルクル過ぎて
もろ、巻きました!っていう感じだから
少しずつ崩してボリュームを残しつつ
柔らかい見た目にしていくんですよ」


そして一束ずつ丁寧に崩していく。

結子にはとても想像出来なくて
不安と期待が折り混ざる。


ーーー私のイメージとしては…
マンガやアニメでありがちな…
実験に失敗した博士のボサボサになった髪。
あんな悲惨な事にはならないだろうけど…


山中がスプレーを吹き掛けながら
指で髪を遊ばせていく。

少しでも気になる部分は
何度でも手直しを入れていく。

そしてしばらくすると山中の手が止まり
結子を椅子ごと鏡の前に移動させる。


「ほら、終わりましたよ」

「あっ……」


鏡を見ると…ふわふわの髪に
ナチュラルかつ、しっかり施された化粧
そして目を見開いた自分の顔が写っていた。


「どうでしょうか?」

「すご…い」


結子は初めて見る自分の顔や髪型に
驚きを隠せないでいた。

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