この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋愛無双ーレンアイムソウー
第1章 12月初旬


「よし、終了!皆、お疲れ様ー!」


倉田がカメラから目を離してニカッと笑う。

倉田が結子へ視線を戻すと
蕩けた表情を浮かべて座り込んでいた。


「瀬戸。結子ちゃんを揺さぶってやれ」

「はっはい!」


瀬戸が結子の肩を掴んで揺さぶってくる。


「結子ちゃん!しっかりしてー!」

「…はっ!!
あれ…?私…飛んでました?」

「え?」

「いや…ありがとうございます」


瀬戸に支えてもらいながら立ち上がる。


「撮影終わったよ、お疲れ様」

「お疲れ様です」

「今からパソコンで写真のチェックするけど
結子ちゃんも見ない?」

「えっと…今日は大丈夫です。
取り敢えず着替えたいです…」

「さすがに疲れたよね。
私はこっちにいるから
ゆっくり着替えて来て良いよ」

「ありがとうございます。着替えてきます」


結子は更衣室へ入って行った。


「瀬戸~」


倉田に呼ばれて瀬戸はパソコンへ近寄る。

パソコンを覗き込むと倉田がニヤリと笑う。


「原石だったな」

「ですよね」

「俺もそう思います」


山中が同調する様に頷く。


「つーか、写真って1枚だけ選ぶんだっけ?」

「あ、はい」

「それ3枚にしてもらえねーの?
3枚とも使った方が絶対いーよ!」

「…社長に相談してみます」

「おう、そうしな」


山中が電話をする為に個室を出て行くと
倉田はアシスタントと共に機材やセットの
片付けを始めた。

しばらくすると更衣室のドアが開き
結子が疲れた表情で出て来た。


「あの~倉田さん」

「ん?」

「その写真って後でいただけたり…?」

「あぁ、勿論。現像した分とDiscに写した分を
一週間以内に自宅へ送るよ」

「そうですか。良かった」


結子が安堵の表情を見せた。


「俺達はもう帰るから、山中くんに珈琲でも
淹れてもらうといいよ。今日はお疲れ。
結子ちゃんに会えて良かったよ。それじゃあね」

「倉田さん、瀬戸さん、アシスタントさん。
こんな素人の私に良くしてもらって
本当にありがとうございました!」


結子の顔を見た三人が
手を大きく振って帰って行った。

/87ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ