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恋愛無双ーレンアイムソウー
第1章 12月初旬


午後1時半

山中に淹れてもらった珈琲をいただいていると
父親が戻って来た。


「山中くん、お疲れ様。コレ、お土産」

「うわ~ありがとうございます!
もつ鍋セットじゃないですかぁ」


知人の飲食店に寄って来たらしく
自宅で出来るもつ鍋セットを持っている。


「あれ?倉田さん達は?」

「撮影終わったんで帰られましたよ」

「あちゃーすれ違ったかぁ…
じゃ倉田さん達の分、山中くんにあげるよ」

「まじですか~助かります」


山中は満足顔でもつ鍋セットを受け取っている。


「山中くん、昼飯まだでしょ?」

「はい。そろそろ休憩取ろうかと」

「良かったら一緒にどう?焼肉」

「喜んで!!」


山中は分かりやすく興奮した。


「決まりね。結子行くぞ」

「はーい。で、どこの焼肉?」

「すぐそこの大●園でいいだろ」


ガッツポーズを取る山中。

ちゃんとご飯食べてないのだろうか。



焼肉店〈大●園〉へ到着すると
ボーイさんが父親の顔を見るなり
「こちらです」
と奥の個室へ案内してくれた。


「え、顔パスなの?」

「まぁな」

「何で?」

「俺にも色々あるんだよ。あ、山中くんも座って」

「失礼します」

「はぐらかすし…」


ボーイさんが渡してくれたメニュー表を開くと
ランチの時間なのに最低の値段でも二千円台で
結子も山中も言葉を失っていた。


「山中くんも結子も好きな物を頼みなさい」


そう言って父親が頼んだのは
十種類の部位盛り合わせランチというやつで
値段は三千円を越えていた。

軽く体の震えを感じつつも
結子は牛タン尽くしランチ、
山中は父親と同じ物を頼んだ。

ボーイさんがいなくなってから
父親の二の腕を掴む。


「ねぇ!凄い値段なんやけど!大丈夫なの?!」

「大丈夫だ」

「ホントに?」

「お前は…父さんを信じなさいよ」


結子が疑いの眼差しを向けるが
父親は山中くんに視線を向ける。


「山中くん。撮影はどうだったの?」

「上手くいきました。素敵な写真になりそうです」

「そうか。こんな娘でも役に立てたなら良かったよ」

「ちょっと、こんなは余計でしょ」

「そうですよ、蒼井さん。
結子さんはとても素敵でしたよ」


山中が笑顔でそう言うと
父親も思いっきり笑顔を見せた。

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