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恋愛無双ーレンアイムソウー
第1章 12月初旬


「…結子は素敵だったのか。
どこがどんな風に良かった?」

「ちょっと…」

「……結子さんは肌も髪も凄く綺麗で
俺の手によって素敵に変身させられて
美容師冥利につきる様でした」

「山中さんも…」

「服は何着着たんだっけ?」

「結子さんが今着られてる服と
セットアップとドレスの3着です」

「それは3着分選ばれるの?」

「元々は1着分だったんですが
撮影の後に社長に相談したところ
3着分で進める事になりました」

「なるほど。山中くん的にその3着の中で
どれが一番結子に似合ってると思った?」

「俺は全部好きですが…
どれか一つ選ぶならば、断然ドレスですね。
とても綺麗で興奮しました」


山中は真面目に応えているが
結子は父親の魂胆に薄々気付いていた。

そして山中の自称が
「僕」から「俺」に変わった事にも
少しだけ違和感を感じていた。


「結子をそんなに誉めてもらえて
凄く嬉しいよ。ありがとう」

「いえ。今後とも結子さんとは
仲良くしていけたら俺も嬉しいです」

「えっ」


そこで注文したランチが運ばれてきて
結子はそちらに意識を奪われる。

父親や山中へ箸を渡すと
山中が結子の指ごと箸を握ってから
箸だけをスッと取って笑顔を見せた。


「結子さん…ありがとうございます」

「いえ…」

「いただきます」


山中が父親に微笑んで手を合わせた。

結子は小声で「いただきます」と呟いて手を合わせ
お肉に箸をつけていく。


ーーーばりうま。ばかうま。


「凄く美味しいですね」

「良かったよ。そういえば、
山中くんは今年でいくつになるの?」

「数日後に34歳になります」

「誕生日いつ?」

「来週の日曜日なんです」

「すぐじゃないか。予定は?」

「予定ですか?寂しい事に特になくて…
誰か一緒に過ごしてくれると良いんですが…」


山中はそう言うとチラッと結子を見つめた。

それを父親は見逃さなかった。


「そうだな……誰かが一緒に……
そうだ、結子なんかどうかな?」

「は?」

「結子さんさえ良ければ、一緒に過ごしたいです」

「結子は日曜は暇だから平気だよ」

「ちょっと待って!!」


父親も山中も一度は結子に顔を向けたが
すぐに二人の世界に入ってしまった。

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