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恋愛無双ーレンアイムソウー
第1章 12月初旬


午後8時20分


入浴を済ませて部屋に戻ると
山中からメールが届いていた。

【こんばんは、山中です。
時間あれば電話で話せませんか?】



返信せずに電話を発信させると
何度か呼び出し音が続いて繋がった。


「もしもし?!」

「こんばんは、蒼井です。
急に電話しちゃってすみません」

「いや!…全然大丈夫」

「お仕事終わったんですか?」

「あ、さっき帰って来て…」

「遅くまで大変ですね。お疲れ様です」

「お疲れ様です。
大変だけど好きな仕事だから平気ですよ」

「山中さん凄いです」

「え?」

「仕事を好きって中々言えないですよ」

「結子さんは好きって言えないの?」

「やりがいは感じてるし責任感もあると思います。
でも…好きかは分からないです」

「そっか…でもやりがいや責任感もあるなら
何だかんだで好きなんじゃないかな?」

「えっ?」

「忙しくて時間に追われてても仕事中に
笑っていられたら、もう好きなんだと思うよ」

「あっ…」

「どう?仕事中の結子さんは笑ってる?」

「はい、笑ってます…」

「そっか……あっ何か偉そうにすみません」

「いいえ。ありがとうございます」

「え?」

「私基本的にマイナス思考なのでそんな風に
考える事なくて目から鱗の感覚です」

「マイナス思考なんですか?」

「はい。表にはほとんど出しませんけど…」

「それは意外ですね」

「山中さんはプラス思考でしょ?」

「あ、はい。どちらかと言えば」

「そうだと思いました」

「それは誉め言葉ですか?」

「ふふふっ」

「…」


数秒間、山中が沈黙する。


「山中さん怒っちゃいましたか?」

「怒ってないよ」

「あ、良かった」

「ただ…」

「…ただ?」


結子が不安げに声を吐く。


「結子さんのマイナス思考を俺のプラス思考で
変えてあげたいなって」

「えっ」

「結子さんの隣にいたいなと思いました…」

「…」

「あ、困らせようと思って言ったんじゃなくて
本当にそう思ってつい……」

「はい…」

「今すぐ付き合ってとか言うつもりないから
まずはお友達から仲良くして下さい……」

「はい……お友達から……」

「よっしゃ!!」


気付けばそう応えていた。


ーーーいつもの私なら、断ってるはずなのに。

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