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恋愛無双ーレンアイムソウー
第1章 12月初旬


山中との電話が終わってから
結子は自分の発言に困惑していた。


ーーー何でオッケーしちゃったんだろ。
いつもなら慎重に断るのに…
山中さんが私のマイナスを変えたいとか
変な事言うから…つられちゃったのかも……
うん、きっとそうだよね。


そう思うと気が楽になった。
携帯に残っている様な甘い雰囲気を振り切る様に
結子はマンガを手に取る。


ーーーこんな時はカカシ様に助けてもらお。


カカシの登場シーンを凝視しながら
山中の発言を思い出す。


ーーーカカシ様は……マイナスとプラス思考を
合わせ持つタイプかなぁ?…何となく。
きっとマイナスな部分をさらけ出すのは
限られた人にだけで
自分より他人を優先しちゃうの。


妄想を膨らませて顔が緩まる。


ーーー器用に見えて実はそうでもないとか
ギャップ萌えからの、キュン死確実。
カカシ様は裏切らない。


カカシの様な人物は二次元にしかいないと
悟ってしまったからこそ
結子は現実の恋愛を諦めてしまった。


ーーーそうよ、私はカカシ様が好きなの。
現実の男なんて結局は同じ様な人ばっかり。
山中さんは良い人に見えるけど
会ったばかりだし信用するのはまだ早い。


決意をさらに固めていると
玄関からインターホンの音が聞こえて
父親が玄関へ向かう足音が聞こえる。


ーーーこんな時間に誰だよ。
おいおい、もう午後9時過ぎてんぞ。


結子の中の悪魔が毒を吐く。
会話までは聞こえてこないが父親は誰かと
話している様だ。

玄関のドアが閉まる音が聞こえたと思えば
結子の部屋の襖が揺らされる。


「ゆいこー開けるぞ」

「んー」


マンガに視線を向けたまま返事をして
襖が開かれる音がしたタイミングで
そちらに視線を移す。

父親だと疑う事もなかった結子は
そこに違う人物がいる事に驚いた。


「ゆいこ~お邪魔してまぁす」
「ゆいこりんったらぁ久しぶりねぇ」


親友達がニヤリ顔をして立っていた。


「めぐ……らんも……」

「元気そうね~」
「めぐりん!よぉーく見てぇ。
ゆいこりんてばぁまた現実逃避してるわっ!」


驚いても反応の薄い結子に
親友達はそれぞれの反応を見せた。


「あら~ホント」
「カカシラブタイムよぉ。懲りないわねぇ」


恵(めぐみ)と蘭(らん)が
それぞれ定位置に腰を下ろした。

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