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恋愛無双ーレンアイムソウー
第1章 12月初旬
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結子は白米と煮物を食べながら
急に襲いかかってきた
猛烈な睡魔と闘っていた。
「う……ここに来ての…
まさかの睡魔っ…」
「何故(なにゆえ)じゃ!…えぇい!」
自分で頬をペチペチ叩いて
眠気と闘ってみる。
が、中々手強い。
今から少しでも寝るべきか
頑張って起きておくべきか。
今日は9時から仕事なのだ。
ーーーもうすぐ仕事やしなぁ。
せめて昼シフトやったら
良かったのになぁ…でもなぁ…
心の中で愚痴をこぼしつつ
朝食を簡単に平らげて
目覚ましアラームを3つも設定する。
もし寝てしまっても
絶対に起きれる環境をつくるのだ。
またゲームをしようかと思ったが
一度集中すると時間を忘れるタチだから
ゲームはしてはならない。
ーーー諸葛亮様ぁぁ……!
仕事に行かなきゃならない私を
どうかお許しになって……
ゲームしたい気持ちを必死に抑えながら
ソファーに移動してテレビの電源を点ける。
県民の8割は朝に見てるであろう
情報番組が流れた。
ーーー瞼が重いぃぃ…
ちょっと…ほんのちょおーっとなら
瞼下げてもいいやろぉ…
そう思って瞼を閉じたら最後。
眠りの世界へ堕ちていった。
_______
耳の鼓膜を震わせるような器械音が
遠退いた意識を呼び戻す。
「…はっ!……ねてた。
いまなんじ…」
目覚ましアラームを止めようと腕を伸ばし
指先でそれを押す。
時計の針は午前7時40分を告げている。
「ふぅ…セーフ」
自宅を出るのは8時半頃なので
まだ50分程の猶予があった。
ーーーシャワー浴びよっ
リビングからジャージを脱ぎ始め
浴室前に到着した時には
上下共に下着姿だった。
洗濯機に全て放り込んで
シャワーを浴びる。
ーーー今日シフト
誰と一緒やったっけ?
新人が何人か入ってきたのを
思い出しながら
名前だけが思い出せない。
ーーーま。いっか。
バスタオルを適当に体に巻き付けて
浴室を後にした。
_______
セーターとジーパンに着替え終わり
顔に簡単に化粧を施す。
ーーーはぁ。
化粧すんのめんどい……
何度か化粧をせずに出勤した事もあるが
『身なりを整えるのも仕事の内』
と口酸っぱく言われたのだ。
全身鏡の前で身支度を整えて自宅を出た。
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