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恋愛無双ーレンアイムソウー
第1章 12月初旬


季節は冬の始まりを告げている。

秋までは例年通り暖かく
少し冬が顔を覗かせた途端に
気温はグッと下がった。


ーーーおお、寒っ!!


結子は身を縮めて
自宅前に停めてある車へ乗り込む。

フロントガラスが結露で濡れて
周囲が見えにくい。


「しゅっぱぁーつ」


ゆっくりと発車した。


_______


通い慣れたコンビニに駐車して
車のドアを勢いよく閉める。

店内入口へ向かうと
店外に設置された灰皿の前で喫煙している
年配の男性と目が合った。


「おっ。蒼井ちゃん」

「おはようございます、吉村さん」

「今日も良い笑顔やねぇ。
蒼井ちゃんのおかげで元気が出るよ」

「またまた~!
お世辞言っても何も出ませんよ~」


常連客である吉村と
愛想良く挨拶を交わす。


時間が気になり
腕時計に目を落とすと
時刻は午前8時50分…


「吉村さん。
ごめんなさい、遅刻しそうなんで
そろそろ中入りますね」

「おお、呼び止めてごめんね。
仕事頑張ってなぁ」


吉村に手を振り
結子は店内へ入った。


店内は朝の通勤ラッシュの影響で
多くの客で混雑していた。

レジには夜勤シフトの男の子が二人いて
慣れた手つきで捌いてはいるが
笑顔を欠いた表情から見るに
焦っている事は間違いないだろう。


「お疲れ様でーす」


結子がレジ横を通り過ぎながら声をかけると
男の子二人は結子にチラッと目をやり
あからさまに安堵の表情を浮かべた。


ーーーはいはい。助けますよ。


事務所のドアをノックし
「失礼しまーす」
と声を掛けて入室する。

制服に身を包んだ
30代の主婦・林さんと
新人のホニャララさん。


「お疲れ様でーす」

「あ、蒼井さん。
お疲れ様です」

「お、お疲れ様です…」


主婦の林さんは
普段通りの笑顔で
新人のホニャララさんは
なぜか怯えた様子だ。


笑顔を向けてから更衣室に入る。

薄手のセーターの上から制服を羽織り
前髪をヘアピンで片方にまとめる。

更衣室から出るとすぐ
店舗のパソコンを操作して出勤登録。

「夜勤が大変そうなんで
私、先に出ますね」
と二人に伝える。


ーーーうし!頑張ろ!


「いらっしゃいませ、
おはようございまーす」


声掛けしながら事務所を出た。

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