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恋愛無双ーレンアイムソウー
第1章 12月初旬


数人の客とすれ違う度に
「いらっしゃいませ~」
と会釈していく。

レジと繋がった加工スペースに入り
丁寧に手洗いをしてレジに入って
二つのレジを見比べる。


ーーーこっちやな。


結子は一瞬で優先順位を決めて
手前のレジのヘルプに付く。


「いらっしゃいませ。
袋詰めしますね」


客に声を掛けてから
速く、丁寧、綺麗をモットーに
袋詰めをしていく。

レジを操作している男の子が
客にお釣りを渡したタイミングで
袋の耳をテープで留めて
持ち手部分をクルッと捻り
客の方に袋を移動させた。


「お待たせ致しました。
またお越し下さいませ」


息を呑む表情の客に
愛想良く笑い掛けて
その手に袋を強引に押し付けた。

結子の視線はすでに
次の客へ向いている。


「お次のお客様。どうぞ」


結子が客の手から
買い物カゴを受け取り
レジ台へ乗せると
空気を読んだ男の子が口を開く。


「蒼井さん。
俺、向こうのヘルプするんで
こっちはお願いして良いですか?」

「はい。お願いします」


結子が快く返事をすると
男の子は奥のレジへと向かった。


「ここからは私が対応致します。
ポイントカードはお持ちですか?」


客にそう伝えながらスキャナーを握ると
結子の目付きが変わった。


「○○が一点、○○が一点、
○○が二点……」


商品のどの部分にバーコードがあるのか
ほぼ熟知している結子は
驚異的なスピードで商品をスキャンしていく。

スキャンした後の商品の配置にも
結子は気を配っている。

少しでも配置が悪いと
その後の袋詰めに影響が出るからだ。


「……以上ですね。
合計○○点になりまして、
お会計○○円でございます」


客が財布の中に指を突っ込むと
同時に結子は袋に手を突っ込んで
商品を詰めていく。

袋が2枚に及ぶ量だと無理だが
1枚で済む商品量の時は
客が金額を出し終える頃に
袋詰めを終える事が出来る。


「○○円預りまして……
○○円のお返しです。
どうぞお確かめ下さい」


結子はお金の扱いも丁寧かつ正確で
誤差金を出した事は数える程だ。


「大変お待たせ致しました。
ありがとうございました、
またお越し下さいませ」


集中してレジ対応を続けると
結子のレジに並んでいた客は
あっという間にいなくなった。

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