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恋愛無双ーレンアイムソウー
第1章 12月初旬


ーーーふぅ。やっと捌けた。


結子が一息ついていると
夜勤の二人が近寄ってきた。


「蒼井さん、助かりました」

「ありがとうございました」

「うん。いいよー
困った時はお互い様だし」


先程とは別人の様に
言葉も話し方も崩した結子が
二人に笑い掛ける。

時刻は9時10分


「あー9時過ぎちゃったね。
谷川くん、古賀くん、お疲れ様。
もう上がっていいよー」

「うす。お疲れ様です」

「お疲れ様でした」


二人は事務所へ入って行った。


「蒼井さーん」


声の方に首を振ると
加工スペースで手洗いを終えた林が
結子に手招きしている。


「どうしました?」

「この白菜なんだけどね。
コーナーには8本あったから
カットするかなと思って」

「そうですねぇ……
確か昨日は5本売れてましたし
お鍋の季節になってきたから
今日も売れると思うんで
2玉分カットして出して下さい」

「分かりました。
後はキャベツなんだけど
半分にカットする分と
1玉で出す分の割合は
どうしたらいいかな?」

「キャベツは……
あ。今8玉ありますね。
じゃー4玉はそのままで
残りは半分カットにしましょう」

「了解です。
ごめんねー毎回毎回
同じ様な事聞いちゃって…」

「いえいえ、大丈夫ですよ。
また何かあれば聞いて下さい。
……じゃ私は新人さんの
指導をしますね」

「ありがとーう!
加工が終わったら手伝うね」


林が野菜に集中するのを見てから
結子は新人の子へ目を移して
瞬時に名札を確認して口を開く。


「…大野さんだよね。
朝勤リーダーの蒼井です。
よろしくね」

「よろしくお願いします!」

「研修は今日で何回目?」

「あ。えっと…3回目です」

「…店長からどこまで習ったかな?」

「レジ打ちとお金の扱い方と…
後は揚げ物や包装紙の位置とか
基本的な部分は習いました」

「そこまでで分からない事や
不安な事はある?」

「いえ…大丈夫です」

「あら優秀。それじゃあ……
さっそく復習をしてもらうね。
次に来るお客様の対応を任せます」

「あ、はい」

「緊張しなくても大丈夫。
習った通りにやってみて。
困っても私が隣にいるからね」

「はい!頑張ります」


そして結子は愛想良く微笑み
大野の所作を観察していた。


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