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恋愛無双ーレンアイムソウー
第4章 レンタル彼氏ー出会い篇ー


ビールを3分の1程飲み干した結子は
鞄をゴソゴソと漁り出した。

そして「あっ」と声を出して
ヒロへと顔を向けた。


「ね、煙草吸って良い?」
「あっうん、どーぞ」


ーーー煙草吸うんだ…意外だ。


ヒロが笑って返事をすると
結子は火を点けながら首を傾げた。

つられてヒロも首を傾げると
結子がケムリを吐き出して言う。


「ヒロくんも吸ったら?」
「え…」
「喫煙者同士だし、我慢しなくて良いよ」
「何で…」
「もしかして、派遣中は喫煙禁止とか?」
「いや、そうじゃないけど」


ーーー何で分かった?あ……匂いか?


「何吸ってんのー?」
「あ、赤マル…」
「12mg?私はメビウスーって…」


やっとコースの最初の盛り合わせが
運ばれてきた。

戻ろうとする店員を呼び止めて
ビールを2杯注文していた。

トングを1本手渡してきながら
目を細めてケムリを吐き出している。


ーーー何か…色っぽいな。


「さードンドン焼くよー!」
「ういっす」


二人して手分けして焼いていく。

早速焼けたタンを皿に乗せてやると
結子は今日初めてニコッと笑った。


「ありがとっ」
「お、先にどーぞっ」


ーーー笑うと可愛いかも…?


「やっぱタンは間違いない~」
「タンが一番好き?」
「うん、タンさえあればいいかな」

「じゃー…俺のタン(舌)も食べる?」
「………」


冗談で言ったつもりが
結子が動きを止めて黙ったので
ヒロは逆に内心で焦った。


「いや、じょ…」冗談だよ、と言おうとした。

「いっぱい…味わって良いの?」


結子が艶やかに微笑む。


「えっ…あの……」

「なんてね~そんな事は私じゃなくて
彼女に言ってあげたら?」
「ははっそうだよね」


ーーーうわあぁぁ…恥ずかしいぃぃ。


ヒロはビールを喉に流し込んで
恥ずかしい気持ちも呑み込んだ。

結子を見ると煙草を吸いながら
ビールを飲んで幸せそうに笑っている。


「ねーねー!今更だけど
ヒロくんって何歳なのー?」

「まじ今更っすね。26歳ですよ」
「ひえ~3歳も年下かあー若いねえ…」
「ユイさん29なんすね。おねーさんだ」
「おねーさんって呼んでもいいけど」
「ぷっ…何で!?」

「ヒロくん、一人っ子ぽいから」


支障はないけど核心的な一言に
ドキッとしてしまった。

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