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恋愛無双ーレンアイムソウー
第4章 レンタル彼氏ー出会い篇ー


「ヒロくぅーん……生きてるぅぅ?」
「あー…頭グラグラするわぁ…」


二人してテーブルに突っ伏して
グダグダと過ごしている。

調子に乗って日本酒に手を出したのが
悪かったなと内心で思う二人である。

泥酔まではいかなかったが
完全に酩酊状態になっていた。


「ユイさーん…一人で…帰れますー?」
「んん~無理かなあぁ。
てかぁ、まだ帰りたくな~い」
「俺もぉー飲めませんよぉー」
「私もっ!もぉ飲めなぁい!
だからぁ……ネカフェいこーよぅ」
「ネカフェで、何するんすかぁ?」
「まったりぃマンガ読もーよぉ」
「おぉ~良いっすねぇ~」


そんなこんなで結子とヒロは
ふらつく体を頑張って動かし…
ネットカフェへと辿り着いた。


ーーー少しマシになってきたかも…。


ヒロはおでこを擦りながらも
何となく意識がはっきりしてきていた。

それでも体がダルい事に変わりはない。


「部屋どうします?」
「折角だからぁ、ファミリールームにして
一緒に入ろうよ~」
「了解でっす!ユイさんのカード貸して。
俺が受付してくるんで」
「頼んだぁ~!」


結子が財布から会員カードを取り出して
ヒロに渡すと二人分の受付を済ませてくれた。


ーーー早く横になりてえ…。


「さー行きましょ!一番奥の部屋ですよ~」
「ヒロくーん、手ぇ繋いで連れてってぇー」
「仕方ないな~」


ヒロが結子を支えながら
個室まで連れて行ってくれた。

扉を開くとパソコン兼テレビと
テーブル・座椅子・クッション
そして大きめのソファーが一つ。


「わぁ~意外と広いね~」
「ほら、ユイさん。横になるなら
コート脱いだ方が良いよ」
「うん。ありがとぉ」


ヒロがコートを脱がしてくれる。

意外と気配りが出来る子だ。


「ヒロくんが女の子だったらぁ
良いお嫁さんになれるよ~」
「お嫁さん?あまり嬉しくないなぁ」
「お婿さんが良かったぁ?ふふっ」
「うん。さ、ユイさんがソファー使って…
…うわっ!?」


結子が足を滑らせて体勢を崩し
結子を支えていたヒロも一緒に倒れ込む。

咄嗟に結子を庇ったヒロは
結子の体の下敷きになっている。


「いててて…ユイさん大丈夫?」
「ぅん…だい……ぐぅぅ…………」
「えぇ!?ま…まじでぇ!?」


ヒロを倒して上に乗った体勢で
結子は眠りについたのだった。

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