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恋愛無双ーレンアイムソウー
第4章 レンタル彼氏ー出会い篇ー


「ただいま…」


ヒロから少し距離を置いて座椅子に座ると
テーブルに置かれたコップが目に入る。


「それ飲んで。水だけど」
「…ありがとう」


水を飲みながらテレビに視線を向けると
時刻は午前5時を報せていた。


ーーー5時か…始発にはまだ時間あるな。


「具合は悪くなさそうだね」
「あ、うん。大丈夫」
「お腹空かない?ここ朝食のサービスが
あるみたいだし食べて帰ろうよ」
「そうだね」


ヒロがインターホンを使って
モーニングを注文してくれる。


「注文ありがと」
「え?別に大した事ないよ。
それより昨日の事覚えてる?」
「えっと…」


ーーーダメだ。やっぱり思い出せない。


「その顔は、覚えてないね」
「…恥ずかしながら」
「何でここにいるのかも?」
「うん…」
「ユイさんがここに誘ったんだよ」
「えっ」
「マンガでも読もーって」
「そ、そう…ははは…」


ーーーなんつー色気のない誘い文句なんだ!


結子は自分にガッカリした。

男性を誘う気なんて更々ないけれど。


「結局ユイさんはすぐに寝ちゃったけどね」
「それはご迷惑を…」
「かけられてないよ。俺も久しぶりにあんなに
飲めて楽しかったし、気にしないで」
「うん…」


ーーー確かに私も楽しかった。
恵や蘭意外の人とあんなに飲むなんてなあ。


ふとヒロの方に視線だけを向けると
ヒロもこちらを見ていた。


「何?」
「んーちょっと気になる事があって」
「そうなんだ?」


首を傾げるとヒロが体を前のめりにして
顔を近付けてきた。


「ね、"ただし"って誰?」
「は?」


結子が呆けた顔をして声を出すと
ヒロはキョトンという顔になる。


「何か…寝言で"ただし"って言ってたよ?」
「え、まじで?」


予想とは違う結子の反応にヒロは面食らう。

顔、口調、声色、そのどれもが淡白なのだ。


「元彼じゃないの?」
「違うよ~!友達だし」
「えっ友達なの?」
「うん、幼馴染みってやつ」


ーーーまさかの友達…しかも幼馴染み…
反応的に"そういう関係"でもなさそーだし。
じゃ…何で俺と間違えてキスしたんだ?


気になる、そう思った時には遅い。

ヒロは結子のアゴをクイッと掴み上げる。


「ユイさん…俺とキス出来る?」
「えっ…」


ヒロが結子の唇へ自分の唇を近付けた。

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