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恋愛無双ーレンアイムソウー
第4章 レンタル彼氏ー出会い篇ー


結子はなぜアゴクイをされているのかも
ヒロの問い掛けの意味も分からなかったが
唇が近付いてきた事によって
そのままの意味なんだと悟った。

このままじゃ先日の山中と同じ流れだ。

抵抗しなければキスされる現実に
結子は焦ってヒロの唇を両手で包んだ。


「ん?!」


目を見開いてヒロが動きを止める。

まさか拒否されるとは思わなかったからだ。


ーーーこのパターンだと大抵の女の子は
キスしてくれるんだけど…


結子のアゴから指を離して
唇を包んだ結子の両手を掴んで離す。


「何で?」
「え?」


結子は頬を染める事もなく
意図が分からないという顔をしている。


「俺とキスするの嫌?」
「嫌と言うか…」
「何?」
「何でキスするんだろうと思って…」


ーーー何でって…確かに。……何でだ?


「ヒロくんは別に私の事好きじゃないでしょ」
「え…」
「好きなら分かるけど、好きでもないのに
私にキスしちゃ勿体ないよ」
「勿体ない?」
「うん。好きな人としなきゃ」
「あー…そうだね」


ーーー勿体ないっつーのはよく分かんねーけど
小学生でも分かりそうな事言われたな…


その時部屋のドアがノックされて
店員が二人分のモーニングを持ってきた。

トーストにポテトとウインナーが添えられた
意外としっかりした内容。


「うわ~私ここのモーニング初めて!」
「そうなの?」
「朝は来た事ないから。
トーストならコーヒーじゃない?
私注いでくるよ!ミルク入れる派だよね」
「あ、うん」
「じゃ行ってくるね~」


テンション高めに結子は出て行った。


ーーーミルク入れるの見てたんだ。
いやそれより、キスの話なくなってるし…
ちょっと…いやだいぶ変わってるなあ…


今まで出会ったどの女性とも重ならない
結子の独特な感性に
ヒロは毒抜きされた様な…感覚を感じた。


「ぷっ……はははっ!ユイさんウケる!」


ヒロは久しぶりに腹を抱えて笑っていた。


ーーーキスよりモーニングにテンション上げるし
ミルクとか変なとこで洞察力ハンパねえーし。
そういや俺が一人っ子ってのも当てたよなあ…


「あー…すげえ笑った」


ふとなかなか戻らない結子が気になって
ドリンクバーへ行こうと部屋のドアを開けると
カップを両手に持った結子が
苦笑いして立っていた。

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