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インスタントコーヒー
第2章 高校生
『ドライな人間だね』、とよく言われる。
信頼しているのはボロボロのわたしを支えてくれたユイとタクだけだ。私のことを本当に受け止めてくれているのもこの2人だけだと思う。
自分はそういう生き方をする人間なのだとどこかで割り切っていた。
そんな大切な2人だが、高校生ともなると微妙に距離感は変わった。
まず、ユイに彼氏ができた。
一つ上の先輩、上杉さん。
ユイはもう一つ自分の居場所ができたことで、私たちといる時間が少なくなってしまった。
恋愛に打ち込む勇気のあるユイに少し羨ましさを感じながらも、私は素直に応援している。