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インスタントコーヒー
第3章 再び
先生は大きくて温かい手で、私の背中をさすり続ける。
「とりあえず、家に連絡するぞ」
私は首を横に何度も振るから先生は困ってしまった。
私が泣いてる訳をしゃべらないし、家にもどこにも連絡してほしくないと言うし、かといって見捨てるわけにもいかない。
どうしようもなくなった先生は私の手を引いた。
「とりあえず、俺ん家すぐそばだから、それならいいか?」
わたしはこれまたなんでかわからないけど、先生について行った。
本能だろうか。
なんだか先生の存在にすごく安心してしまっていた。