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インスタントコーヒー
第3章 再び
ドクンという音を全身で感じた。
「やめて!!!」
声をあげ、先生を突き返してしまった。
「あっ…先生…ごめんなさい、私…」
先生との関係が、「恋愛」に近づいてしまった感じがして、急に怖くなった。
ふわふわした頭で衝動に従って動いていたが、ここへ来てもう1人の『恋愛に対する恐怖』をもった自分にひっぱられた。
「あのなあ、先生だって男だからな。お前にその気がなくたってそんな素振り見せたら男は勘違いするぞ、気をつけろよ。」
先生は冗談交じりに言った。
「今晩はこのソファー使っていいから、もう寝ろ。明るくなったらちゃんと家に帰れよ。」
「話なら何でも聞くからな」
先生は私の頭をポン、と叩いてベッドに潜って明かりを消した。