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インスタントコーヒー
第6章 本当の気持ち〜結城先生side〜
ブラックコーヒーを苦そうに飲むアヤが浮かぶ。
俺は別に特に理由はないが
スティックシュガーとコーヒーフレッシュを
手に取った。
理由はない、なんて言ってみるけど
ほんとはちょっと期待してたのかもしれない。
また、俺のこと頼ってくれるんじゃないかって。
ホントにアホだ、俺。
アヤは可愛い。
もちろん顔もだけど
時折見せる表情とか、仕草とか。
でも可愛い、だけじゃなくなってる気がする。
俺の中で。
あいつは生徒だぞ。
俺は教師。
ちゃんと大人な対応しなきゃいけない。
ずっと立ち止まって
ニヤついたり険しい顔したりしてる俺のことを
店員が不審げに見ている。
俺は慌てて持ってるもの全部をレジに出して
逃げるようにコンビニを出た。