この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
インスタントコーヒー
第9章 支え〜タクside〜
「それだけ分かってて、
何でお前何もアヤに言わなかったんだよ!」
つい声を荒げてしまう。
怒りなのか、悲しみなのか、よく分からないけど
何かが頭に湧き上がって
抑えられなかった。
「だってさ、私たちみんな昔とは違うんだよ!」
アヤが急に大きい声を出したから
俺の血が上った頭は急に冷めていった。
「私、アヤに何かあった?って聞いたら
アヤにはぐらかされた。
アヤは私たちに泣きついて、
どうしよう、どうしようって言ってた頃のアヤとは
もう違うんだよ。
だから、私アヤが自分から言いたくなるまで
待とう、って。」
「寂しいけどさ、私たち、昔のままじゃないよ。
みんな、ちょっとずつ変わってる。」