この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
インスタントコーヒー
第9章 支え〜タクside〜
ユイの指摘はストンと俺の中に入ってきた。
確かにそうなのだ。
俺たちは良くも悪くも大人になった。
こいつは昔から人のことをよく見ている。
人の気持ちの動きにすぐに気づく。
アヤの父さんのことがあった時も、
ユイが一番に気づいた。
「でもさ、やっぱり今のアヤのこと助けられるの
私たちだけだと思うよ。
家のことも先生のこともさ。」
ユイはしっかりこっちを見ていった。
「アヤが言うまで待とうと思った、
なんて言ってるけど
私、何が正解かわかんなくて
逃げてただけなのかもしれないね。」
アヤは薄笑いを浮かべる。