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インスタントコーヒー
第10章 向き合う
「アヤが俺の家に来た時にいた女さ、
俺の大学時代の元カノ。」
あの人、彼女じゃないんだ…
先生は私と浮気してたわけじゃなかった、
少しほっとする。
「あいつさ、家庭内がゴタゴタしててさ
俺はあいつに冷めてからも、
俺を頼ってくるあいつを突き放せなくて
半ば惰性で付き合ってた。
だけど、俺、あいつの強すぎる依存に
耐えられなくなって、
逃げるように別れて引っ越しもした。」
「あいつ自身は全然納得してなくて
ああやって俺のとこに訪ねてきて、
そこでお前と出くわして、
俺と関係持ってることをすぐに見抜いた。
女って、勘がいいんだよな。
あいつは、逆上して
お前が制服着て、カバンに
AYAと入ったバスケットボールの
キーホルダーをつけてたから
それを学校に報告した。
俺とアヤのことを学校に言ったのはあいつだ。」