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第5章 ライバル？近づく距離

いきなり声がして私はゆっくり声の聞こえた方に振り向く　背が高く優しそうな笑顔　だけどなんだか少し怖い　
「綺麗な顔　るいの彼女かな？ゆきちゃんが昨日騒いでた　美味しいお料理ありがとう　君が作ったんだよね？」
「はい」「自己紹介がまだだね。僕は七瀬　遥　るいと同じ病院で内科　小児科を診てるよ。君の名前は？」だんだんこちらに近づいて来る
どうして良いかわからず後ろに私がさがると　
「逃げないで　話がしたいだけだからね　僕はお酒殆ど飲まないんだ。　昨日食べた筑前煮やローストビーフほんとに美味しかったんだ　　朝トレーニングしてシャワー浴びたらお腹すいちゃって　昨日作ってくれたのは皆が食べてしまったけど材料ぐらいならあるかと思って　自炊するからなんか作るかなってキッチンに来たら良い匂いがして」
私は一歩下がりながら
「朝御飯用意出来てますよ。パンが良いですか？おにぎり作りましたけど食べますか？」
また一歩前に私の顔を覗きこんで
「お人形みたいな顔　丁寧に作ったビスクドールみたい　肌は白磁みたいだし目が大きくて小さな唇　鼻筋も通っていてハーフ？」
「はい」　「モテるでしょ？」また近づく
「そんな事ありませんよ」後ろは冷蔵庫逃げれない
「僕が怖い？るいがこの頃真っ直ぐ帰るんだよね。君が待ってるからだろうね
前は病院にずっと居たりしてたのに」
ゆっくりと親指が唇をなぞる
頭は状況についていけなくて怖くて私は逃げ出そうと身体を翻す　下にさがりキッチンを出ようと走った時誰かに抱き止められる
「みゆおはよ。今日は積極的だね　飛び込んで来てくれるなんて　遥どうした？」
「朝御飯食べにキッチンに来たんだよ　そしたら綺麗なお人形さんが居たから捕まえようとしたら逃げられたんだ　怖い思いさせてごめんね」

私はるいさんの腕の中ゆっくり振り向くと
七瀬さんがニッコリ笑ってた
「朝御飯にしましょう」私がるいさんに言うと
「もう少しこのままで居たいけど了解　手伝うよ」
「遥はあっちね　みゆ　なにやれば良い？」
「大丈夫ですよ　卵焼きしますね　直ぐ出来ますから」るいさんが軽く額にキス
「仲良いんだな　お邪魔虫みたいだな　みゆちゃん卵焼き僕は少し甘めがいいな」「はい」