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好きと愛してるの間
第5章 ライバル?近づく距離
「るいさん後はお願いしますね」私が厨房を出ていこうとすると近づいて来て
「ありがとう」そして私を抱きしめて
「このまま腕の中閉じ込めてしまいたい 誰も見ないで」
私は笑って そんなにもてないですよ って言ったら「鈍感で良かった」
何て  首筋をなぞる唇小さな痛み またキスマークを一つ
「後でゆっくり続きね」だって私は真っ赤になった顔を見られない様に下を向いて足早に厨房を出た。


買い物に行こうとするとロビーに七瀬さんが
近づいて来て小さな声で
「るいはモテるからね 飽きられないようにしなくちゃね」敵意 違和感 私は何が何だかわからずその場を離れた
怖かった なぜ私にそんな事言ったのだろう
 


買い物もそこそこに私は部屋に帰り母屋の玄関に座り外の景色を眺めながらぼんやり三日前の事を考えた

私がいつもより遅くなって帰って来た時るいさんが綺麗な女の人に抱きつかれてた

やっぱりモテるんだろうな そのチリチリした痛みはきっと嫉妬
いつの間にか好きになってたんだ

想う事の不思議 

大好きだと思ってた初恋 高校の時一つ年上の先輩で付き合ってると舞い上がってた
だけど仲間内で話してるのを偶然聞いてしまった
((アイツはアクセサリーみたいなもんだ))
ショックだった 笑いながら話す先輩に 惨めで悲しくて 

るいさんの気持ちは私に向いてる?私を抱きしめる腕は私だけの場所?
不安だけが心を一杯にしていく


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