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第10章 それぞれの思惑　想い　念い

後はじゃないでしょ　矢継ぎ早に！
「今日は帰りたいんだろ？明日からのスケジュールまとめて資料を作成したら帰って良いよ」ニヤリ　嫌な感じ　ぎちぎちにスケジュール組んでやる！

黙々とパソコンに向かう私を見ながら鼻唄混じりに
「忙しいのでは？」イラッとしてつい言葉が
君が組み立てないと僕は仕事無いよって　何でよ！

資料とスケジュール隙間なくパズルのように組み立てるたくさんの計算　緻密で繊細だけど嫌じゃない　むしろ愉しくなってきた
集中してたら時間なんてわからなくなる
「僕より仕事できんじゃん　何で経理？」呆れた顔　私は数字が好きなんです！もう全部面倒　はぁ大声で言いたいけどそこは大人な対応
「出来ました　明日からバリバリ働いてくださいね」お疲れさまでした　あ　本日夜は会食入れてありますスケジュールは全て纏めて優先順位や重要度でナンバリングしてあります　それでは失礼します
「すっげぇマジで期待以上　明日から仕事の合間に此処に仕事の擦り合わせをしながら宜しくまさに探してた秘書だ　君を他所になんて行かせない　偉くなるのはがんじがらめで面倒だけだと思ったけど君を秘書に出来るなら相殺かな　あぁ僕の秘書君だけだから　後は全部断ったんだ」　はぁ！？何でよ！私の意思は？

「いやぁこれで煩く秘書課の着飾っただけのプライドの塊に追いかけ回される日々が終わるよ　マジで迷惑なんだよ　試しに一度頼んだけど俺すぐやれそうに見える？喰われそうで　だからって男が好きじゃない　偏見は無いけど愛とか面倒だしプライベートは自分のやりたいことにしか時間使いたくないんだ　変人か？」
良いんじゃないですかね　誰かに迷惑かけてるわけじゃないし　この人案外仕事人間　休日って言ってもゴルフや映画　演劇全て仕事に関係してる
「あぁ鍵渡しとく」襲わないでくれよ　？家の鍵って要らないよ！
「僕の秘書だからね」優しく微笑むけど全身鳥肌になるぐらい　受け取らない私に
ゲラゲラ笑ってるし　受け取らないなら帰さないって

「私の意思は？」僕の秘書だよ？　だから何様よ！
暫くの睨み合い　
「お願いします　意外に大変なんだ全部やるのはもう秘書課には頼みたくない」これじゃあ私が何様なんだか　だけど経理は離れたくない
「考えさせて下さい」に頭上げないから困る
どうすれば　
「じゃあ妥協案　パソコンを渡しとく側に居なくて良いから