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好きと愛してるの間
第9章 甘やかな時間 
知らん顔で少し遠巻きに二人を避け俯き加減に歩く
「榊さん」ルカさんが呼ぶ 関わりたくなくて足早に通りすぎる 
会社の中に入りエレベーターホールへ少しホッとした瞬間追いかけてきたのか金子って言う人に腕を引っ張られる
「?!痛い」振り向くといきなり突き飛ばされる様に手を離される
ガリッって鞄の角が腕に当たり少しヤバイみたいな顔をしたが直ぐに「おまえのせいで台無しだ もうシャシャリ出てくんなよ」って捨て台詞 逃げるように立ち去って行く

最悪 腕からは血が 医務室に行くしかない なんなのいったい! 

「すいません怪我してしまって消毒液貸してもらえますか?」私が医務室の扉を開けると優しそうな男の先生が「どうぞ」って
「たいしたことないんですが消毒だけしたくて」中に入り先生に傷口を見せる
「これは酷い 何があったんですか?直ぐに消毒しましょうね」って泣きそうになる

ゆっくり傷口に消毒液が ジンジン痛む腕に私が何をしたんだろうって憤りだけが胸をいっぱいにする
「少し酷いね なんでこんな事に 痛いよね?」曖昧に笑うしかない
ふと私の右手のリングを見て
「もしかして君は草壁の想い人 アイツが嬉しそうに同じデザインの指環してたの覚えてる 病院で看護師さんたちが噂してたし 僕はルイと同級生で親友なんだ アイツは外科医僕は心療内科 カウンセラーなんだよ
しかしこんな綺麗な子がルイの恋人なんて 幸ちゃんが料理が絶品だと話してたし ゴメン間違ってないよね?」ビックリしたるいの友達なんて 何だか世間は狭い 私が頷くと
「で何があったの?これは縫うか迷うぐらいの怪我だし何か角で引っ掻いた感じ 消毒してしっかり包帯するけど血が滲むようなら病院で縫うしかないかも何処でこんな怪我を?」

もうほんとに関わりたくないだから大事にしたくない

「ドジっただけです 大丈夫です」私が答えると「何でも話して 誰かにいじめられた?」
私は首を振る「わかった だけど傷口はルイに相談すること 骨には異常なそうだし安心したけど 傷が残りそうで心配」しっかり処置をして私の左腕は手首から15センチほど包帯でグルグル 暫くは長袖のシャツだと思うとウンザリ
「ありがとうございました」優しく微笑み「私の名前は三沢 凉だよ 何でも話して ルイに内緒の話でも良いよ」小さくウインク思わず笑ってしまう 


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