この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
たとえそこに、愛がなくとも
第1章 悪戯な再会


それから部長と離れた席で飲み続けること2時間。焼酎に手を出しはじめた私はほろ酔い状態を超えていた。

「来宮さん、今日はよく飲むわね」

隣に座っていたひとつ年上の先輩、桐沢さんが、「ふふっ」と色っぽく笑いながら私の顔を覗き込む。

彼女はクールで、サバサバしていて、カフェの中では一番絡みやすい存在だ。お姉さんのように慕っている。

「そんなに飲んでないですよー」

「ビール2杯米2杯で、そんなに飲んでないとは言わないの」

「へへっ」

「全く、酔うと普段のクールな印象崩れまくりなんだから」

「桐沢さんは酔ってもクールで美人で素敵です、大好きです」

「ハイハイ、ありがとう」

彼女は呆れたように笑いながら私の頭をヨシヨシと撫でた。

そして甘い卵焼きに手を伸ばし、パクッと口にする様子を横から眺める。すると、

「桐沢」

桐沢さんが、私の聞きたくない声で名前を呼ばれた。無論、店長だ。

「席、代わってもらえないか?」

「え?別にいいですけど?」

席を、変わる……?

それはつまり、店長が私の隣に来るという意味で。

どうして?何か用でもあるのだろうか?どちらにしたって嫌だ、絶対嫌。無理。





/89ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ