この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
たとえそこに、愛がなくとも
第2章 ふしだらな身体


それに彼は、私の身体を悦ばせるのが上手だった。器用な手先でいつも私の身体を熱くする。

私は彼との本番行為を拒まなかった。何度も彼と身体を重ねた。自分から求める日だってあった。

何も知らない子供の私に、たくさんのことを教えてくれた。大人の遊びを、大人の気持ち良さを教えてくれた。

「痛いか?」

「ちょっと……痛い。でも、抜かないで……?」

「心配するな、辞める気はない」

彼のモノは大きくて、太くて、長くて。それでも私は彼のモノが好きだった。何度も彼と身体を重ね、そのうちに私の身体はこの形を覚えていった。

「気持ち良い?」

「うん……ねえ、早く動かして?早く、突いて……ああっ」

「突いてやるよ。お前が嫌って言ったってやめない」

思えば、今まで仕事を辞めようと思っても結局辞めずにいたのは、彼の存在があったからなのかもしれない。



でも……もし私が彼と、この店で出会わなかったら、道端で運命的に出会っていたら、本当の恋人同士になれていたのだろうか?身体の関係以上を持てたのだろうか?

ううん、きっとそんなことはない。

私がこの店の風俗嬢だったからこそ、本当に割り切れる女だったからこそ、彼は私を気に入ってくれた。こうして私に会いに来てくれた。

彼に触れられるたび、彼に抱かれるたび、嬉しいはずなのに、どこか切ない気持ちをいだいていた。

その理由は考えないようにしていたけれど、気づかないふりをしていたけれど

やっぱり私は、あの頃彼が好きだった。

彼のことを、愛していた。



/89ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ