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たとえそこに、愛がなくとも
第2章 ふしだらな身体

翌週月曜日。
「お待たせいたしました、お伺いいたします」
何事もなかったかのように接客をこなす。もちろん、内心全く平穏ではないけれど。
たまたま土曜日、日曜日と連続して公休でゆっくりできたのだが、気持ちを切り替えることはできなかった。
すぐそばで、ドリンクを作るために立っている店長。
「カフェラテ、お待たせいたしました」
相変わらずのなに食わぬ顔。営業スマイル。
私はというと、先ほどから脳内にチラつく彼との行為を払拭しようと、何度も首を横に振っている。いつか客に気付かれて変な目で見られそうだ。
もう、腹立たしいなぁ……。
途中からポジションが変わり、私はキッチンに、店長がレジに入る。昼ピークに備えてサンドイッチを増産しなければならないのだ。
90個の卵を一気にゆで、1キロの玉ねぎを刻んでツナと和える。もうだいぶ慣れてはきたが、やっぱりこんな大量の玉ねぎを切ると目にしみる。
目をウルウルさせながらひたすら玉ねぎを刻み続けた。
すると

