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たとえそこに、愛がなくとも
第3章 理不尽な嫉妬


「心配するな。お前が静かにしていれば問題ない」

「嫌ですよ!誰かが入ってきたりなんてしたら……」

「じゃあこっちに来い」

彼は私の腕を掴むと、力強く引っ張って私を事務所の奥へと連れて行く。

「痛いです、離して!!」

彼が私を連れてきたのは、鍵のついた更衣室。

「誰にも入れない場所ならいいんだろう?」

カチャっと鍵をかけられ、そこに私と彼はふたりきりになる。

いくら抵抗しても無駄らしい。私は諦めて彼を見上げた。

「その怯えるような目、そそるな」

彼は嬉しそうにしながら再び私の唇を塞ぐ。次第に彼の唇を受け入れるようになり、私は自分から舌を伸ばした。

それを確認すると、彼は太ももに大きな手のひらを這わせ、付け根までくるとショーツを横にずらす。

割れ目にそって指をなぞり上げると、私のそこはすでに湿っていて。

なんで……嫌なはずなのに……。

「これは、どういうことだ?」

彼はニヤリと悪そうに笑いながら私に尋ねる。

「知りません……」

「お前、口は素直じゃなくても身体は素直だな」

わざと音を立てるように指でそこを弄りながら、私の首筋に唇を這わせる。

「……っ、音、出さないで……」

「お前が濡らしているから音が出るんだろう?」

クチュクチュと、いやらしい水音が狭い個室に響く。

これ、誰か事務所に入ってきたら絶対聞こえる……。

それに彼の指先は、音を立てるだけ立てて肝心の敏感な場所には一切触れない。

物足りない愛撫に、思わず腰をよじらせた。



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