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ケン兄とボク。
第1章 ケン兄とボク。
「あは。良い返事」

 ケン兄がズボンとパンツを脱いだ。

「うわ。おっきい」

 ケン兄のソレはボクのと違って大人のモノだった。……たった1歳しか違わないのにこの差はなんだろうね?

「ほら、ゆうた。こっち来いよ」
「うん」

 ケン兄のソレを凝視しながらケン兄に近付く。

「俺がさっき触ってたみたいに、触ってくれ」

 こくり、と頷いて、ボクはおっかなびっくり手を伸ばす。

 ケン兄は片手だったけど、ボクはなんとなく両手でケン兄の大事なモノを包み込んだ。少し黒くて硬くなっているソレが、ピクンと動く。

「うわぁ、暖かい。しかも中は硬いのに外側は柔らかいんだね?」
「馬鹿。解説するなって。……そういうお前のも、同じような感じだぞ?」

 すっと手が伸びて来て、ボクのチンチンがケン兄に捕まった。

「あっ」
「お前、敏感だよな。そこがすげぇ可愛いけど」
「だから、あっ、可愛いって言わ、ふっ……ないで」

 おかしい。こんなはずでは。ケン兄にもボクっ……みたいに気持ちよくなって欲しいのに、同じように擦ってるのにケン兄はなんでもないようにボクのを擦ってくる。

「うぁ……け、ケン兄」
「お前も初めてにしちゃ上手いけどな。ん……さすがに一緒にイくのは無理かな」
「ふぁっ……イくっ……ンッ……って?」
「さっきお前が言ってた、飛ぶって感覚。本当に飛べたような感覚になった時の事をイくって言うんだ。さっきからお前、飛びそうになってるだろ?」
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