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ケン兄とボク。
第1章 ケン兄とボク。
 確かに、ボクはさっきよりももっと体が切なくて、腰の辺りから何か来そうな、飛びそうな感じになっている。
 あ、そうか。イく。イきそうって事か。

「……うんっ……ふぁっ、あっ、ボク、たぶっん、イきそう」
「あぁもう、そんな切なそうに、潤んだ瞳するなって。抑えられなくなりそうだから」
「だ、だって、ケン兄、ふぁあっ、んっボク、ボク……!」

 ダメ、ダメダメダメ!
 なんか──

「お、イくか?」
「ケン兄、ケン兄ぃっ!」
「イっちゃえ、ゆうた」
「ふぁ、ふぁあっ、イっ、ボク、イく、イっちゃう、飛んじゃうよぉ!」
「飛べっ!!」
「イっあっッッッ!」

 ぞくぞくぞくぞくぅっ。そんな、今まで感じた事のない感覚がボクの体中を駆け巡った。同時に抑えていられないほど腰が脈打ち、横になっているハズなのにその場に落ちるような感覚がした。ビクビクビクと何か白い液体がボクのあそこから出る。

「ゆうた、お前、さいっこう。可愛いよゆうた。うッ」

 飛んだ余韻に浸るボクにケン兄がそう声を掛けて、ボクが手を離してしまったそれを自分で擦って何か同じように何か出した。それはボクの手にかかり、そこだけが凄く熱く感じた。




  †


 うぁあああああっ。やっぱりどう考えたっておかしいよ!

 なんでこんなエロい事ボク昨日やってたの!
 いや時間帯的には今日だけど、そうじゃなくて!!
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