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やっぱり君しかいない
第1章 「おはよう あう」

それから学校を出てみっちゃんの黒いワゴン車でいつものケーキ屋まで向かった
いつもと同じ幸福を教えてくれるケーキに頬をだらしなく下げていると
「あのね、あう実は瀬尾先輩私に体の付き合いならいいよって言われたの....瀬尾先輩のことはとっても好きでも私それがすごく嫌で.....分かってる。芸能人だから仕方のない事があるってことは.....体の付き合いだけなら問題になってもあとから色々と隠すことができるし、言い訳だってできる......」
みっちゃんはそう俯いて悲しそうに言うからなんだか私まで苦しくて
「そっか.........」
その言葉しか出てこない私はきっと役立たずなどうしようもない親友で悲しくなった
みっちゃんは優しいからきっと話を変える
「あう。こんなこと言ってごめん。気にしないで.....
あ!そういえば昨日ミ◯ドのドーナツ新しいやつ出たんだよね!?めっちゃ食べたいの!」
ほら。こんな風に
私は卑怯な奴だから弱い奴だからその話に乗っかってしまうんだ
それから次第に話は盛り上がっていきガールズトークに花を咲かせていつの間にか空がオレンジ色に広がったいた
そろそろ帰ろうと思ってレジを済ましそれほど遠くない家までみっっちゃんの車で送ってくれて
あ、何で高校生が家までの距離を車で帰るかそれは、
みっちゃんが芸能人だから
みんなが一度は憧れるような豪邸の門の前まで送ってくれたみっちゃんに
「みっちゃん送ってくれてありがとう」
とニコっとお礼を言った

