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第2章 初日の朝

二人でのＳＭプレイの経験はない。

るみは、普通・・・ここでいう普通の定義も難しいが。アブノーマルと思えるようなことはした経験がなかった。


たろうはそれなりにＳＭの経験はあった。特に被虐行為は、その外見や性格からは想像がつかないような事をしていた過去があった。



そんな過去をるみに話したこともある。
だから、

「してみたい？」

と聞くこともあったが。
たろうは

「るみさんを傷つけたり、痛くする行為は絶対にしたくない。」

そう即答していた。




痛くないなら・・・

「緊縛して写真に撮ってみたいよね。」
「アートみたいで、奇麗だよね。」

という会話はする。


使ったことがないおもちゃを使ってみようとか。
お尻でしてみようとか。



ちょっとしたアブノーマル的な行為をね。



時間もたっぷりいつもよりある。
そういう事もしてみようねと言う思いはあった。



そういうエロチックな会話は、しょっちゅうしていたし。
できるといいね・・・といいつつ。
時間が限られた中で、なかなか出来ない事の方が多かった。




だから・・・たろうは勿論の事。
るみにも、できたらいいな・・・という気持ちになっていたのだった。