この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
金木犀と悪魔な執事
第8章 気づいた自分の気持ち?
2人はまだ近距離で向かい合う
「私、ちょっとだけ
お庭に行ってきてもいい?」
頭の中を整理したい…
月が部屋を出ようと、
扉に向かって歩き出す
『それなら私もついて参ります』
怜はきっと私を心配してくれて
そう言っているんだろう
でも、怜が側に居ては
きっと落ち着いて考えられない
「いや、大丈夫。
…今ちょっとだけ1人になりたいんだ」
あまり長居はしないと思うから
と、一言付け足すと
月は部屋を後にして
庭の金木犀へ向かう
そんな月の背中を見送り、
怜は月の部屋でひとり立ち尽くす…