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金木犀と悪魔な執事
第3章 お嬢様修行と悪魔の笑み



ーーービクッ



怜は握っていない片手で

手の甲を人差し指でツツーッとなぞる


「んんっ……!」


私は後ろにいる優人と乃亜に

気づかれないようにするために

漏れそうな声を我慢する


ーー何すんのよ!!


って怜を睨みつけたのに

全然手を止める気配がない



『月お嬢様が私共にお試しを

許可して下さるのなら

今日は私がお相手致しますよ…?』



ーーーYesと言ってください。



怜の目はそう言っていた




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