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金木犀と悪魔な執事
第10章 近づく距離、遠くなっていく距離
だが七織はそれを見逃さずに、
月の両肩を掴んで倒れないようにする
「あ、ありがとうございます七織さん」
朝からご迷惑をおかけしちゃった
と、月は焦る
『いいんだよそんな事。
それよりさ……』
そう言うと七織は月の手を取り
会ったばかりの昨日の様に
手の甲にキスを落とす
『今日は、私とデートしませんか?』
月の動きがピタッと止まる
「……えっ?」
ーー嘘でしょ!?
七織さんとデート!!?
どうすればいいの!?